たびねこカンパニーの初海外旅in台湾。episode4.旅の締めくくりにあの名店の小籠包、そして帰路。

旅のお話

世界の10大レストランにも選ばれたことがあるという、小籠包の名店、鼎泰豊
実は私、10年程前にシンガポールのこのお店に入店しようとして、あまりの待ち時間に断念した経験があります。
今や我が街福岡にも支店があるらしいけど、リベンジするなら絶対本拠地の台湾で!と思ってました。
最初は本店目指そうかと思ったけど少し離れているし
待ち時間などで穴場なのがココ、新光三越の地下のお店だとネットで知って
Hotel Relaxから近いし、これなら帰りの大荷物を持った体でも訪問できそう、と思ってやって来たのです。

鼎泰豊は席の事前予約は出来ず、とにかく並ぶしかない。
でもこの新光三越のお店は本当に穴場らしく、私は11時開店で10時半頃から列に加わったのですが
私の前は7~8名といったところでした。
(裏で写真撮ったりしていなければ、多分4、5番目くらいだったと思います)

整理券、無事ゲット。

スタッフさん方、私を見るなり、完璧な日本語で対応して下さいました。
何なら整理券も日本語。
この件のQRコードから注文出来るので、入店前に注文済ませたければご利用ください、とのこと。
鼎泰豊のサイトに飛ぶのですが、そのサイトも日本語表記でした。
あまり時間がないので、この待ち時間に食べたいものを注文しました。

整理券を頂くと
次にまた違うスタッフさんが現れて、お水を配り始めました。
何と言うホスピタリティ。
確かに日影とは言え、立ったままだと辛いし喉も渇きます。
でも私はこの後のビールの為にガマンしましたけどね(笑)。

周辺が賑やかになったなぁと思って振り向くと

あと10分並ぶの遅かったら開店と同時には入店出来なかったかも。

いつしかすんごい行列になってる・・・。

そして開店まであと5分くらいとなった頃、列が動き出し

胸が高鳴る、洗練された店内が見渡せます。

スタッフさんに先導され地下への階段を降り
地下の入り口前で開店の時を待つ。

そして11時!いざ入店~♪

店内で待ち構えるスタッフさんに整理券を見せて、テーブルを案内してもらいます。
ゾロゾロとお客さんの波が途切れることなく、あっという間に満席に。

オーダーは済んでいるので
席についてすぐ、ビールと胡瓜の和え物は運ばれてきました。
そして小籠包の美味しい食べ方マニュアルがテーブルにありますが
1、のタレはスタッフさんがこしらえて下さいます。

ビール飲みながら待つこと数分

「いい匂い過ぎて・・・」「おかしなテンションになってきた!」

やってきました、小籠包~っ!!
テーブルに置かれただけでもう、ほんわか優しい匂いが辺りを漂います。
すぐにでも頬張りたいけど、やはりナツコ達と記念撮影しなきゃ、と
おもむろに二人を取り出してこのようにテーブルに並べたら

「え~っ!!めっちゃ可愛い!!スゲー!!」

突然隣から大興奮の声。
驚いて顔を向けると、私の前に並んでいた、ちょっとイカツイ雰囲気の男性が
目を見開いてナツコ達を見ていました。

関西弁のその男性は
「コレ、自分が作ったん!?」
「旅行中?日本から連れて来たん?」
「オレ、ネコめっちゃ好きやねん。ビックリするくらいカワイイわ。」

恐らく、商談中だったんですよね。。。
向かい側の、恐らく接待している側であろう台湾人らしきオジサマは
呆気に取られて私達を眺めていました。
そして彼の声で周辺のテーブルの視線が一気にこちらに集中し
近隣のテーブルの皆さまが「あら~♪」「かわい~。」など呟きながら笑顔でこちらを見守って下さったり伸びあがってのぞき込んだりっていうにわか騒動が起き

「ねぇ、オレも写真撮っていい?」
興奮冷めやらぬお隣りの彼に「どうぞどうぞ♪」席を譲って撮影して頂いたりして

撮った写真を見て「かわい~っ!帰ったら自慢しよ。」とご満悦で
私もとっても幸せな気持ちになりました。

見た目はだいぶイカツイ方でしたけどね(笑)。
でも、このコたちは亡くなったネコそっくりに妹に作ってもらったこと
そのコと旅行する夢を今、叶えているところ、などと簡潔に話したら
ニコニコだった彼が急に
「そういうの、聞いたことある。そうなんや。じゃあ寝る時も一緒やな。」
って真顔で頷いた時、この人、めっちゃいい人やわ(こちらも何故か関西モード)と思いました。

そんなこんなで運ばれてきてしばらく賑やかに過ごし
いかんいかん、せっかくの小籠包が冷めちゃう。
慌てて作法通りにまずはタレを使わずに1個目を実食。

う・・・うま~っ!!

え?これが小籠包?
なら、今まで私が食べたことある小籠包は小籠包じゃなかったのかも!
もっちり生地を割ると出てくるスープ、これがめちゃウマ!
タレはいらないんじゃない?と思ったけど

タレはやっぱりあった方がいい!

何と
タレを絡めたらもっと美味しくなるって言う・・・。
時間に余裕があれば、20個くらい食べられたと思う。
それくらい味わい深く、でもしつこくなく、一言で言うならとにかく忘れられない美味しさでした。

本当はクチコミで人気の空心菜の炒め物が食べたかったけど
一皿2~3人分っぽかったので、食べきれなかったらもったいないと断念しました。
(が、小籠包が想像よりだいぶ小振りだったので、多分いけてたと思う)
で、暑かったしサッパリ系がいいかも、とキュウリのピリ辛和えを頼みました。
ちょうどいいピリ辛感で美味しかったです。おつまみにちょうどいいカンジ。

そしてビールは賞味期限18日という台湾ビール。
まろやかでほんのり甘みのあるビールでした。
私はもうちょっと苦みがある方が好きですが、地ビール好きな方なら気に入られるのではないでしょうか。

さて、お腹はまだ余裕があるけど時間がもう限界。
「台湾の最後のご飯がここで良かった。おごちそうさまでした。」

お会計を済ませて店外へ。
開店から1時間だけど、もう30分待ちになってる。

お店の外から
小籠包の制作過程を見ることが出来ます。
これ程多くの人で作っていたとは。
逆に言えば、これ程多くの人で制作しないと注文に間に合わないくらい売れるってことね。

誰もが絶賛するのが納得の小籠包。
でも、このお店の素晴らしいところは味もだけどスタッフさんの接客態度というところも大きいと思いました。
どのスタッフさんも穏やかで優雅な身のこなしでオーダーも料理の提供も待たせない。
研修とか、しっかりしてるんだろうな・・・。
私の周辺、商談や接待してるテーブル多数だったけど、大切な人を連れてきて恥ずかしくない場所なのでしょうね。
シンガポールのリベンジ、無事果たせて満足です。

鼎泰豊(南西店)
https://tabelog.com/taiwan/A5403/A540306/54000310/

「さて、そろそろ空港に向かわなきゃ。その前にトイレに行っとこ♪」

と、B2フロアのトイレの方向指示板見て足を運ぶも行き止まりでトイレがない。
どういうこと?
探し回るのも面倒で、もう駅でいいや、とエスカレーターでB1に上がり
このフロアから地上へ向かう外階段を見つけ上がろうとした時、謎は解けました。

B1は少し扉が開いていたので「もしや」と思いました。

トイレはこの防火扉の向こうにあるのです。
B2はピッタリ閉まっていたので、ここをお客さんが開けても良いとは思いもしなかった。

防火扉を開けると、普通にありました、トイレ。
台湾で三越にお越しの皆さま、防火扉、遠慮せずに開けましょう(笑)。

無事トイレも済ませ、あとはひたすら空港へ。

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