たびねこカンパニーの初海外旅in台湾。episode2.世界中から愛される朝ごはん&小さな優しい猫の村。

旅のお話
体が半分塀から落ちてる!?
大変っ!助けなきゃ!

「わぁっ!!ネコちゃん、動かないで!それ以上動いたら落っこちちゃうよ!」

「ちょっと待って!ホラ、よく見てみて。」

ホッとしたけど、それにしてもこんなところで寝なくても(笑)。

「あそこだけ、外側にもレンガがあるんだよ。」

「ホントだ。見えなかった。。。」
「ネコはちゃ~んと何でも分かってるから大丈夫だよ。」

と、こんな写真を撮っていると、また雨が降り出して
外にいたにゃんこ達が次々にこの広場に雨宿りにやって来ました。

アレ?ここにいたはずのコがいない。

カワイイにゃんこがカワイイポーズで座っていたので
すかさずナツコ達と写真を撮ろうと二人を両脇に並べてしゃがんでカメラを構えたら
そのコがトコトコと私の方へやって来て、ん?と思っていると

あ、ちょうどいいクッションみっけ♪ってカンジでした。

何と傍らのトートバッグにストンと腰を下ろして寛ぎ始めました。

「えぇっ!?えっと、あの・・・ちょっとそこから出したいものがあるんだけど・・・
っていうか、いきなり人の持ち物に座る!?」

両脇にナツコを立てても全く動じませんでした。

「キャハハ♪、いいじゃん、少しの間貸してあげれば?」
「いつも硬い地面の上だからさ、たまにはフワフワした場所で寛ぎたいんだよ。」

「でも手が汚れちゃったからウエットティッシュ出したいんだよ。あの~、ネコさん、ちょっと一旦降りてもらえませんか?」

そっと触って降ろそうとするも、ネコパンチで応戦され・・・
周りの観光客の方々も、遠巻きにみんなクスクス笑いながら私達を見守っていました。
仕方ないなぁ、と数分このままお貸ししていると
外はまたどしゃ降りに。

「そろそろここを出る時間なのに降り出しちゃった。
さぁ、傘の準備をしなきゃだから、ごめんね、バッグ、返してもらうね。」

トートバッグを引っ張って、ころりんとネコさんを落とすカタチで無事回収。
でもこの数分後

布フェチにゃんこ(笑)。

しっかり新しいクッションをキープしてました(笑)。
息子さんが気付いて写真撮って見せて、そのまましばらく座り続けていた優しいお母様。
降りしきる雨の中、いつしか他の観光客は立ち去っていて
静かなで穏やかな時間が流れていました。

もう出なきゃ。
そう思いつつも立ち去りがたく、私一人になったこの場所で、しばらく色んなにゃんことお話ししてました。

台湾、ホウトン、通称猫村。
何ならこの後の九份観光を蹴って、ずっと夜までここにいたいと心から思えた場所。

猫が大好きな人なら間違いなく楽しいだろう
色んな情報を見てそのイメージはありましたが、実際訪れてみて、「楽しい」はもちろんなんだけど、それ以上に「感動」があったように思います。
感動した点は以下の通り。

1、子猫がいない(もしかしたら子猫は屋内で管理されてるのかもだけど)
2、体調悪そうな猫がいない。(病気の猫は出てこないだけかもしれないけど)
3、ガリガリな猫も飢えている猫もいない。(観光客がちゅーるを見せてもあまり食べない)
4、人を警戒しないけどすり寄りもしない。(撫でようとしたら威嚇するけど、すぐ近くにいるのは平気)

まず1、これ、気付いた時、もう本当に驚いたし
この村の猫との共存における本気度を感じました。

まず、大半の猫はネットの情報通り、本当に去勢・避妊済みでした。
台湾もさくらカットするんですね。

村を散策しながら、日本の猫で有名な各地よりも静かだな、穏やかだなと感じて
日本より更に田舎だからかな、人があまり住んでないからかな、と始めは思ったんですけど
それもあるあろうけど、それだけじゃない。

エリアに対して猫が少ない
そして猫が全員成猫で、基本的には単体活動で集団化してないからだ。

猫を自然に任せたままではどんどん増えるし
増えれば飢えるし病気にもなるし、そのエリア全体が不衛生にもなる。
ここはそれが1つもないんです。
道や建物には古さを感じるけど、どこも清掃・整理整頓されていて衛生的だった。
見守るべきところと管理すべきところ、そのバランス感覚が素晴らしいんでしょうね。

そして2、ここの猫は外猫なのにみんなお顔もキレイだし毛並みも良い。
不健康に見える猫は私が滞在中は見当たりませんでした。
家猫も外猫も、具合が悪い時は住民が病院に連れて行く、とネット情報で読みましたが
きっとそうなんだろうな、と思いました。

ご飯もお水もあちこちに準備してある
だから3、みんな飢えてないし渇いてないし観光客にねだらない。
住民の皆さまの愛情深い猫たちへの関わり方があってこそ
4、人に頼りはしないけど信頼はしてる姿、に繋がるんじゃないかな。

このコ、この後駅員室に入り浸ってた。

そしてそんな村の暮らしぶりが伝わるから
この場所はネコ好きであらば、優しく居心地よく感じられるのだと思いました。

さて、駅に戻りいよいよここから立ち去る時間。
雨はどんどん激しさを増し、雷も近くでピカピカゴロゴロ大忙し。
外にも出れず、待合室で時間を潰しているときに目に入った・・・

正面口への通路の上にあるこのイラスト!!
えっ、これってもしや・・・

だよね!?
この通路、あのイラストがモデルだよね!?
最初にネコっぽいって思ったの、気のせいじゃなかったんだ!!
(あのイラストに忠実に作ったから、通路、アップダウンが激しかったのね(笑))

雷雨だし、本当に一旦は九份観光を中止しようと思いかけたけど
帰りのバスをチャーターしてしまったしなぁ・・・
九份は1つ前の駅で降りれば車で15分くらいらしいし、行くだけいってみるかな。

と、15時過ぎ、名残惜しいホウトンを後にすることにしました。
九份、迷ったけど行って本当に良かった場所で
こちらはまた写真も話したいこともいっぱいなので
episode2はここで終了とさせて頂きますね。

「猫村も楽しかったけど、九份も素晴らしいところだったよ!」
「次回のエピソードも、ぜひお付き合い下さいね~♪」

(つづく)

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